【ケガ・擦り傷・出血】したときのお風呂の入り方(画像閲覧注意)
転んでケガした~。゜(゜TДT゜)゜。
なにかの拍子に転んだり、切ったり、こすったり…と思いがけずケガをしてしまう事ってあるものです。
お手当てはちゃんとしたとしても、ケガが治るまでお風呂はどうしたらいいのでしょうか?
湯舟に入っていいの?石鹸は使っていいの? など
こちらでは
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【ケガ】お風呂に入っちゃダメな状態・判断の仕方
【ケガ・擦り傷・出血】したときのお風呂の入り方
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をご紹介します。
【ケガ】お風呂に入っちゃダメな状態・判断の仕方
ケガをするという事は大人でもなかなかショックな出来事です。
ちゃんと手当てしてホッと一息ついたら「あれ?お風呂どうしよう?」という疑問が出てきます。
シャワーなら大丈夫だとしても湯舟にゆっくりつかるのはいつから大丈夫なのでしょうか?お風呂に入っちゃいけないのはケガがどんな状態の時なのでしょうか?
【入浴の許可は傷の状態の見きわめが大切】
お風呂に入って良いかダメかの目安は傷の状態によります。
ケガには擦り傷、切り傷、刺し傷、咬み傷、やけどなど色んな傷の状態がありますが、大きなケガなどで縫合した場合や、病院に行かなければならない危険なケガをおった場合は、湯舟を使う入浴ではなく、シャワー浴になると思った方が良いです。
傷によってはお湯で洗い流して清潔を保つ方が良い場合もあるからです。お医者さんによっては縫合手術をした場合でも術後72時間後(3~4日後)からシャワー浴を推奨されることもあります。
また湯舟に入ることに関しては、ため湯はシャワーよりも不潔です。ですので生傷を湯舟につけておくのはあまりよくありません。傷の状態を見て1,2週間はシャワー浴もしくは防水テープなどを貼っての入浴になります。
「シャワーを浴びられるようになる状態」
・全身状態がおおむね良好
・発熱していない
・創部の治りも順調
・創部は最近は防水テープなどでできるだけ濡らさないようにする
「湯舟に入れるようになる状態」
・発熱していない
・傷が乾いている(生傷じゃない)
・防水テープでしっかりガードできる
・湯舟は長時間入らない
・発汗するほど入らない(傷口をあたためない)
傷の状態が良くない場合とは
・治療開始後数日を経ても痛み・発赤・腫れがある
・創傷周囲に不自然な発赤、腫れ、むくみなどが見られる場合。
・痛みが改善しない。膿や血液、浸出液が出続ける場合。
・発熱、悪寒がある
・破傷風の前駆症状(肩が強く凝る、口が開きにくい)。
※上記のような症状を感じたら、バイ菌が傷口についている可能性もあります。お風呂以前に病院での診断と適切な処置を受けることが大切です。まずは腫れている、患部に熱を感じるときなどは洗浄することはしても湯舟に入るのは控えましょう。
火傷した場合、お風呂に入っても良いの?
火傷は日常生活での火傷(広範囲でない深度I度、皮膚は赤くむくみはあるが、水ぶくれはなく、痛みもヒリヒリする程度のやけど)ならお風呂に入っても大丈夫です。むしろ「火傷患部を清潔にする」意味ではシャワー浴は進められます。
ただし、火傷患部はお湯に触れるとヒリヒリと痛みを感じます。そのためお風呂の入り方としては
・お風呂の温度は38~40℃くらい
・長湯しない
・お湯の痛みが強い場合、湯舟にはつからない
・痛みが強く感じすぎる場合は、ラップで覆って患部がお湯に触れないようにする
・火傷の患部はゴシゴシこすらず、シャワーで流すだけにする
・お風呂から出た後は、タオルで患部周辺の水気を取るくらいにしておく
【ケガ・擦り傷・出血】したときのお風呂の入り方
ケガをしたばかりの時(縫合が必要のない傷)でも状態や体調によってシャワーは浴びても大丈夫です。ですが湯舟に入るのは控えましょう。
湯舟に入るデメリットは湯につかることで、体温が上昇しすぎて血流が良くなり出血が増える可能性や、浴槽のお湯にいるレジオネラ菌など患部に細菌など付着する恐れがある事です。シャワーの水道水は微量塩素が含まれているので雑菌はそれほど多くありませんので、流水で傷口の汚れを洗い流して患部の清潔を保つのは良い事です。
【ケガをしている時のシャワー浴するときのポイント】
・傷口を密閉する手当てをして入浴する(ラップや湿潤療法の絆創膏)
・お湯の温度はぬるめにする(40度程度)
・基本石鹸は使用しない
・シャワーは強く当てない、傷をこすらない
・シャンプーや洗顔料などが傷につかないように気を付ける
【ケガをしている時の入浴するときのポイント】
・傷口をお風呂のお湯に触れさせない
・傷口を密閉する手当てをして入浴する(ラップや湿潤療法の絆創膏)
・入浴の最後に傷口のラップと絆創膏を取り除き、シャワーの流水のみで傷口を流す
・微温湯で患部とその周囲の皮膚を洗う(創部自体はこすってはいけません)
・洗浄剤や石鹸は使わない
・長時間の入浴はしない
・入浴後、新しい絆創膏で手当てする
「乾かす傷の手当」をする時、消毒薬を使用する事でバイ菌と共に細胞膜も破壊するのです。すると患部は無防備な状態になるのでお湯がしみるということになります。なるべくお湯にふれないように患部に油性クリーム(オリーブオイルやワセリンなど)を塗った上からラップなどでカバーするとお湯が染みにくくなります。
普通の絆創膏の場合、絆創膏は1日1回の交換と考えるのが妥当です。(傷がカサブタになってくれば2,3日に1回の交換でも大丈夫です)通常の絆創膏は水に弱いので自分の汗でも汚れてしまいます。頻繁に交換する事で傷の治りが遅くなるという事はありません。
湿潤療法の絆創膏はいったん水を吸うと吸収して膨張し使えなくなります。湿潤療法の場合、消毒していないのでお湯がしみるという事はあまりありません。ただし絆創膏が水を吸わないようにするのがポイントです。
小さなけがは自己責任
お医者さんによって湿潤療法に賛成しない人もいます。新しい治療法と言っても、それを受け入れない風潮はどこの世界にもある様です。
自分で手当てする場合は自己責任になります。