ウルトラセブン第12話 欠番の理由(+すごい情報)

幻のウルトラセブン第12話

なぜ欠番(放送禁止)になったのか?

あらすじや理由は?
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今回は、お蔵入りになってしまった、ウルトラセブン第12話「遊星より愛をこめて」について詳細に語られた動画を発見いたしましたので紹介です。

実はわたくし、以前、秋葉原の路上で「幻のウルトラセブン第12話」と題したDVDを購入した経験があったのですが「なんで放送禁止になったのか?」という詳しい内容までは知らなかったため、このYouTube動画を発見し喜んでしまいました。

実に分かりやすく要点をまとめてあります。

すると・・・

そこには 朝日新聞 が絡んでいたことが分かり

「また朝日か!」と・・

(><)

さらに・・・

以下の記事の後半に この作品を上回る「とんでもない作品」の動画を掲載しております!
 

ウルトラセブン第12話「遊星より愛をこめて」は、なぜ欠番(放送禁止)になったのか?

※以下は、動画の内容を活字にしたもの(文字起こししたもの)になります。
(YouTubeの内容を活字にする方法はこちら⇒「YouTubeの文字起こし方法」
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仰天こんなところにあった幻の封印作

昭和から平成にかけて
埼玉と東京で起こった
幼女連続殺人事件を
覚えていらっしゃるでしょうか

犯人の宮崎勤は
6000本近くもの
膨大なビデオテープを
実質に格納していました
多くのアニメ
ドラマ
特撮のビデオが
所狭しと並べられ
取材メディアを驚かせましたがその
コレクションの中にそれはありました

ウルトラセブン第12話
「遊星より愛をこめて」

このサブタイトルを見て
俺によこせと
言いたくなったマニアは
少なくなかったと思います

この
第12話はマニア垂涎の秀作ではなくて
実は
長いウルトラシリーズの中でも
唯一今でも公開が見送られている
封印作なんですね

流通していないはずの封印作
入手先は
ウルトラセブンのエピソードに
決断が存在するというのはマニアの間では
かなり有名でそのサブタイトルも知られて
いました

宮崎死刑囚の事件が起こったのは
1988年から1989年
まだ
インターネットもEメールも
YouTubeもなく
当時のマニアは
友人知人のツテを頼ったりコミック
マーケットのような
全国規模のイベントで情報を募ったり
とにかく
様々な手段で万難を配置
ビデオをダビングしてもらっていた時代でした

ほとんど裏ビデオのような扱いで
デジタルではなかったため
画質も良くなかったのですがそれでも
第12話を所持していれば
嫉妬と羨望のまなざしを向けられていました

2022年現在では
YouTubeや
ニコニコ動画にアップされているので
見ようと思えば
主張することは難しくはありません
もっとも大元の円谷プロが一般公開を
拒んでいますのでアップされても削除され
削除されてはまたアップされるという
イタチごっこを繰り返しています
ではなぜ
ウルトラセブン第12話は
封印されてしまったのでしょう

問題の封印作

ヒロインは
フジ隊員
この作品がなぜ封印されるに至ったのか
その経緯を説明する前にこの作品の
ストーリーを
簡単に見ていきましょう

「流星より愛を込めて」というサブタイトルの通り
主軸は
地球人の女性と
異星人の男性との秘伝です
本放送の放映日は
1967年12月17日
脚本は
佐々木守さん
監督は
実相寺昭夫さん
本作のヒロインは
前作ウルトラマンで
フジ隊員を演じた
桜井浩子さん
アンヌ隊員の高校時代の
女友達
早苗として登場します

早苗には
付き合っている男性
佐竹がおり
結婚も間近という雰囲気ですが
世間では
若い女性が
突然倒れるという
事件が
相次いでいました

問題の封印作
吸血星人現る
倒れた女性は
皆なぜか
同じデザインの腕時計を装着しており
原爆病に
似た症状を呈していました

また
腕時計の中には
結晶化された
白血球が収納されておりどうやら
血液を採取するための装置のようでした
腕時計の材質が
地球には存在しない
スペリウム金属とわかったことから
ウルトラ警備隊の出動となりました

この腕時計を
早苗も装着していることに気づいたアンヌ
はその出所を問います
早苗は
佐竹にもらったと答えます
桐山隊長はアンヌとダンに
佐竹の監視を命令
佐竹の正体は
スペル星人でした

故郷の星が
スペリウム爆弾の実験失敗で
汚染されてしまったため
地球人の新鮮な血液を求めて
飛来したのです

問題の封印作標的は子供へ

早苗の弟が
勝手に九段の腕時計を装着するという
イレギュラーがあり
女性よりも
子供の血液の方が
純度が高いことに
スペル星人は気づきます

そして
子供を集めるために
ロケットの絵を描いて
宇宙時計をもらおうというイベントを開催
しかし
ウルトラ警備隊に阻止されます
スペル星人は正体を表し
逃走を図りますが
ウルトラセブンにより
倒されます

早苗は腕時計を投げ捨てますがこう言います

「私は忘れない
決して
地球人も他の星の人も
同じように
信じ合える日が来るまで」

それに対しアンヌも答えます

「来るは
きっといつかそんな日が」

放送禁止用語○○星人登場

ストーリー上は
ウルトラシリーズでも何度となく語られた
宇宙人との秘恋もので

平成ウルトラセブン
「果実が熟す日」や
帰ってきたウルトラマン
「星空に愛をこめて」
ウルトラマンエース
「天女の幻を見た」
ウルトラマンレオ
「北の果てに女神を見た」
ウルトラマンダイナ
「やさしい標的」
などなど
このテーマのエピソードはいくつもあります

ちなみに
ウルトラセブンx
第7話「YourSong」では
珍しくハッピーエンドになっています

しかし
原爆病を扱ったエピソードはありません
帰ってきたウルトラマン第6話のように
怪獣に対して
核攻撃をするしないという
選択を迫られるエピソードならありますし

セブン第26話
「徴兵機R1号」のように
惑星を破壊するほどの兵器の実験によって
とんでもない反撃を食らったりする
エピソードもありますが
実はこの原爆という部分に大きな問題が
あったのです
いやあったかのように
糾弾されてしまったのです

ことの発端は
1970年小学
館より出版された小学2年生11月号の
付録
怪獣決戦カードです
このカードに
スペル星人が
別名
「ひばく星人」として掲載されていたのです

衝撃まるまる新聞の
盛りすぎ記事が引き金
このカードを見た女子中学生が
父親に相談
父親は中島達央
狐中島辰巳さんといい
フリージャーナリストであり
東京都原爆被害者
団体協議会の
専門委員でもありました

中島さんが注目したのは
「ひばく」の文言

被爆者を怪獣扱いしている」と
憤ります
中島さんの行動は迅速でした
小学2年生の編集長に
抗議文を送ります
それだけでなく
直接小学館へ出向いて
編集長に怒りをぶつけるなど
過激な行動を起こしました

また中島さんは
所属していた市民サークル
原爆文献を読む会のメンバーに報告します
このメンバーの知り合いに
朝日新聞の記者がいました
1970年10月10日
朝日新聞に中島さんの講義が
スクープ記事として掲載されました

この報道により
全国の被爆者団体から小学館へ
講義が殺到したのです

しかも小学館だけでなく
円谷プロにまで
講義活動が及びます
結果として円谷プロは
配慮が足りなかったと
謝罪するに至り
第12話は
封印されることとなったのです

また小学館をはじめ
各出版社も
円谷プロに習って謝罪しました

当時 再放送中だった
ウルトラセブンも
第12話を飛ばして
第13話が放送されました

以降 第12話は欠番とされました

スペル星人は女子中学生が
父親にカードを見せた日から
わずか半年でメディアから完全に姿を消してしまいました

驚愕 問題のスペル星人の外見とは

被爆者を怪獣扱いしたという非難に関しては
スペル星人の外見も関係しています

全身真っ白で
所々ケロイドのような茶色の部分があるという
デザイン
顔立ちも目鼻が小さく
能面のように見えます

最初スペル星人のデザインはカブトムシのような
昆虫型だったそうですが
減衰爆反対のイメージを際立たせようという
実装時監督の意向で変更されたそうです

ウルトラセブンの本放送から3年も経過し
てからの講義でありそれまで何度も再放送
されていた際にも
問題視されたことはなかったのになぜ今に
なってという疑問を感じざるを得ませんが
中島さんを始めとする
抗議活動は
苛烈で
事態の収集を図るためにも
第12話の封印はやむを得なかったのです

もっとも 中島さんはカードしか見ておらず
第12話を視聴せずに抗議を行ったこと
自分の行動が封印という
表現の自由を損なう事態になったことについて
後年反省めいた言を述べています

フラッシュ2005年11月22日号の
インタビュー記事を参照してください
 

もっとやばい円谷プロの封印作品

同じ円谷プロの作品で
封印作といえば
怪奇大作戦の第24話
「狂鬼人間」
が挙げられます

こちらは

精神異常者

犯罪を犯しても免除されるという
法律がテーマとなっておりその
描き方に問題があったとされています

精神病患者に対する
50年前の認識が
現在では人権問題になりかねないため
封印されたようです

24話 解説動画


 

「怪奇大作戦」はどの作品もスゴイ内容です。全26話の内容を約20分で解説した動画もとても面白い!⇒解説動画

 
ウルトラセブンの敵は宇宙人ですが
「狂鬼人間」の場合は私たちと同じ人間が的に
なってしまいますから
怪奇大作戦の方がやばい封印作だとも言わ
れています

被爆者にしろ
精神異常者にしろ
非常にデリケートな問題です
1994年にアメリカの
スミソニアン協会航空
宇宙博物館の特別企画展に
広島
長崎の
被爆資料を展示するか否かで日米双方の
抗議合戦になったこともあります

1970年当時
第12話の封印は仕方なかったとしても
その後
再放送は愚か
LDやDVD
ストリーミングからも欠番扱いされ一切の
主張を不可能にしたことに
多くの議論が
未だに耐えません
美しい

第12話の
実際の映像とは
藤田愛を演じた桜井さんとアンヌ隊の
ひし美ゆり子さんの
ダブルヒロイン出演という
ファンにとってはまたとないエピソードで
ありながら
決断となってしまったことは
本当に残念です

監督の実相寺昭夫さんは
印象的なカット割や
美しい夕焼けの演出で知られており
第12話でも
夕暮れをバックにした
シルエットでの
早苗とアンヌの会話シーンは感動的です

第8話
「狙われた街」でも
メトロン星人とセブンの対決は
夕焼けの中で行われましたし
四畳半のアパートで
ちゃぶ台を挟み
段とメトロン星人が
対峙するシーンも有名で
後のウルトラシリーズで何度もオマージュ
されています

第12話の
ストーリーそのものはありきたりとの意見
もありますが
視聴率
32.8%という
全49話中
第4位の高視聴率をマークしています
封印解除
ひし美ゆり子さんの本音とは
第12話が
攻撃の的になったとき
潰れやプロは
原水爆を否定する気持ちと全く変わらない
態度で制作したものであります

従いまして一部の新聞が報じましたような
被爆者を海中扱いしたとか
モデルにしたなどそのような考えで制作し
たものでは
毛頭ありません、と

朝日新聞の記事に
苦言とも取れる声明を出しています
これらの問題に関して
興味深いお話があります
2017年10月のインタビューでアンヌ
役の
ひし美ゆり子さんは
詳しく答えています
以下インタビュー記事からの引用です

12話が封印されていると知ったのはいつですか
私が知ったのはだいぶ後ですね
ファンの間で
ダビングを重ねて
画質が悪くなったビデオテープを貸し借り
していたんです
ヒシミさんにも見せてあげると
送ってくださった方がいたんです

私自身は
封印された経緯を全く知らなかった
作品に関わった当事者は知らないんですよ

桐山隊長中山商事さんも
亡くなる数年前に
電話でアンヌ12話ってなんだ見たいのだ
けどって
放送時に映像を見た記憶はありますか
日曜夜7時にオンエアした時に見てなけれ
ば見てないですねそんな時代でした
再放送していたことすら知らなかったん
です

実際に
第12話を見返してみてどんな感想を持ち
ましたか
みんなが騒ぐほど何が悪いのかなとは思いますね
作品のメッセージとしては
原水爆は良くないと
風刺を込めた作品なのになぜ50年近くも
封印されなきゃいけないのかなと思いますね

ひし美さんにとって
決断になった12話はどんな存在でしょう
私だってもう
意地ですよ12話は決して悪いものじゃ
ないのに
誤解されていると思います
私の目の黒いうちには
絶対復活してほしいと思っています

20年近く前
1997年に
インターネットで
個人のホームページを始めたばかりの頃
から
ずっと言っているんです

第12話が描いたテーマで言うと2011
年にも
福島第一原発事故が起きました
放射能の恐ろしさが
改めて広まっているように思いますが
だから第12話こそ
絶対に風化させちゃいけませんよ
監督の実相寺さんや
脚本の佐々木さんら
作品を作る人たちはそのつもりで作った
わけですから
それを逆の意味で捉えられちゃうと
悔しいですね

ひし美ゆり子さんは
作品自体に罪はない
風化させちゃいけないと
痛切に封印の解除を訴えています

現在、円谷プロでは
デジタルウルトラプロジェクトにおいて
全編
デジタルリマスターが行われています

この中に
第12話が含まれるかどうかは今のところ
不明ですがどうなるか
興味がつきません

さあアンヌ隊員の願いは叶うのでしょうか
さていかがだったでしょうかとても
懐かしいあの時の記憶がよみがえって
楽しかったと思った方は高評価を
いただけると励みになります

また
封印作
ウルトラセブン第12話に関してあなたの
ご意見をお聞かせください
あなたと一緒にコメント欄で話し合いが
できると嬉しいですそして
チャンネル登録していただいたら
懐かしのテレビの情報をいち早くお届けし
ます

最後までご視聴いただきありがとうござい
ました

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