「日本沈没」最終回【大特集】~ドラマ1974年版~

今回は SF作家小松左京さんのベストセラー小説「日本沈没」の1974年ドラマ版の最終回がどういう結末だったかの解説です。

「日本沈没」といえば、映画やドラマ、漫画にアニメと様々な作品になっていますね。まさに名作です。東日本大震災や、今後確実に発生する巨大地震のためか、再び「日本沈没」に脚光が浴びるようになりましたね。

そのため、今回の後半では「日本が沈んでいく順番」がどのように描か画かれていたのかの解説動画も掲載しています。

オープニング主題歌「明日の愛」(五木ひろし)

以下の動画は、藤岡弘さん主演の映画版

こちらの動画は、2006年の 草彅剛 柴咲コウ 主演の映画版

「日本以外全部沈没」というパロディーものもがありました。(笑)

名作1974年ドラマ「日本沈没」の最終回

テレビドラマ「日本沈没」は1974年10月3日から1975年3月30日まで、TBS 系列で全26話が放送されました。

解説動画の文字起こし

以下は この動画の文字起こしになります。動画を再生しながら、活字で確認すると理解が深まります。

「国滅ぶとも民族は死なず。ただ人として生きる」

伝説の最終回チャンネルへようこそ!自宅特捜隊のカノコです。

今回は SF 作家小松左京さんのベストセラー小説日本沈没のドラマです。日本沈没といえば映画やドラマ漫画にアニメと様々な作品になっています。

今回紹介するのは、1974年にテレビドラマ化された作品。このドラマの結末を覚えていますか? 日本沈没は1974年10月3日から1975年3月30日まで、TBS 系列で全26話が放送されました。

ドラマを制作したのは、特撮映画「ゴジラ」で有名な東方。東方は1973年に日本沈没を映画化しています。小松左京さんとテレビドラマも作るという約束で原作契約し、映画と同時進行で制作されたそうです。

テレビ版のスタッフが撮った映像が映画でも採用されている箇所があるそうです。若かかりし頃の村野武範さんと由美かおるさんが小野寺と玲子を演じました。

ドラマだと小野寺の婚約車が第一話の地震で亡くなったり、田所博士に20年以上会っていない娘がいるなど、原作とは違う設定があります。

映画を見た人も楽しめるように工夫したんですね。また主題歌は五木ひろしさん。歌手の五木さんは14話に俳優としてゲスト出演をしているんですよ。

最終回のタイトルは「東京最後の日」

1975年春日本列島はついにバラバラとなり辛うじて浮いている状態東京は2度にわたる震度7の大地震のためその姿を海中へ消し去ろうとしています。

そして、探し求めていた実の娘マリアに20年ぶりに会った田所博士ですが、散りゆく若い命を目前にどうすることもできませんでした。しかし、小野寺と玲子は沈む東京の中で生きようと必死です。瓦礫の中、玲子を探し求める小野寺の耳に、金属で何かを叩く音が飛び込んできます。

音がする方に足を向けると、かすかに「助けて~」という声がそれはまさに探し続けていた玲子の声でした。

地下道の出口があった場所が崩れてきたコンクリートの塊で塞がれてしまっています。しかし、瓦礫の隙間から玲子の姿が確認できました。

看護師仲間の信子も一緒です。小野寺は瓦礫にロープを結び、ジープで引っ張るという方法で巨大ながれきを動かし二人を救助しました。再会を喜ぶ二人。小野寺は2人からマリアが亡くなったこと田所博士が見とったことを聞かされます。

しかし、博士の行方は玲子達も知らないそうです。東京湾にいる脱出用の船を目指す途中ジープを運転する中田秘書官に遭いました。そして中だから同居はしてにしじみ始めていて東京湾言っても、船はもう来ないのだと知らされます。

どうすればいいのかと途方に暮れる小野寺に、中田は、午後4時に玉川のふたば協会に縁が来ると教えてくれました。

中田によると田所博士は見た花の寺にいるそうで視聴の意向で彼が迎えに行くのだそうです。小野寺たちは中だと別れ玉川にある教会へ向かいます。

そこには同じように逃げ遅れた家族がいました。夫婦と小学生の息子の3人ですが、妻は臨月を迎えているそうです。

救助ヘリがもうすぐここに来ると知り喜ぶ夫婦。その時妻が産気づき、玲子は出産を手伝うことに。そんな中待望の救助ヘリがやってきますが、すでに何人か救助した後で後二人しか載せられないのだと言うのです。

小野寺たちは話し合い気がしている信子と小学生の息子を救助してもらうことにしました。その後、中田と田所博士が教会に到着な方は縁を探しに行ってくるとまたジープに乗って瓦礫の中を走り去って行きました。

「これでお別れだなぁ。彼とも明日の朝はこの辺も水没するだろうと今日は明日でおしまいだよ。小野寺、玲子さんに何か言いたいことがあったら、今のうちに行っておくんだ。」この奮闘のかいあって、赤ちゃんは無事に出産。小野寺は玲子にプロポーズした。田所博士たち立会いのもと、その日のうちに結婚式を挙げました。

もう終わろうとする国の中で、新たに生まれた命と将来を誓う若者たち。国を失った国の中で生きていかねばならない日本民族にとって、必要なものは「若さ」「勇気」「忍耐」だと田所博士は言います。

「そのために一番いいのは、また日本という新しい国を作ろうとはせず、その国その国へ日本人が溶け込んで生きることだ。そのために若さと勇気と忍耐が民族として大人になるためにな。そして何百年後には民族としての壁を取り払い、人間としてその国で生きていく。そうなるのが一番望ましいんだ。」

君達若い世代に期待しているという田所博士は、オーストラリアのメルボルン大学で講座を持つのだそうです。

一緒に来るかという彼に大きく頷く小野寺と玲子なのでした。そして2人にとって記念すべき一夜が明け東京が完全に水没する日の朝が小野寺はヘリコプターのローター音で目が覚めます。

こちらはパトロール。昨日鎌倉沖で救助された中田秘書官の要請で救助に参りました。しかし、収容人員4名以上は無理です。小野寺たちは全員インディ6にまた誰を優先するか決めなくてはなりません。

「田所さん俺達が残ります」「馬鹿な何を言うんだ」水はあと500 M のところまで迫っています。

「ここで揉めている暇はありません。すぐ別のヘリをよこす。水から逃げるんだぞ」「はい、お元気でメルボルンでお会いしましょう」3人は顔を見合わせ、生きて再び会うことを信じて別れるのです。

日本列島についに最後の時がやってきました。三陸海岸が沈み、東京湾一帯忘れに海の中。東京タワーも完全に水没しました。そして日本アルプスの山々も海に向かって流れていきます。彼らは避難していた教会も見ずに押し流されました。

小野寺と玲子は、沈没寸前のたか台で最後の時を迎えようとしています。水に追い詰められ崖の縁に立つ二人。その時、玲子の足元が崩れ滑り落ちてしまいます。

何とか崖の途中で止まる玲子。「上がれるか水が来る」必死によじ登る玲子。小野寺の手を掴もうとしますが、あと少しというところで届きません。

お互い必死に腕を伸ばし合う若い夫婦の耳に、近づいてくるヘリコプターの音が。その音に玲子の顔には希望の笑みが浮かびます。

ドラマ日本沈没は、身を乗り出して腕を伸ばす小野寺の手を礼子が掴み、小野寺がもう片方の手で玲子の手をがっしりと掴んだところでストップモーションとなります。

そして日本は沈んだ永久に海の底へ。日本人の故郷である四季の美しさに彩られた、あの龍の形をした列島の姿はもうどこにもない。しかし、世界に散らばった日本民族は力強く生きていくだろうというナレーションと波打つ海の映像で終わります。

小野寺と玲子が助かったのか、それは視聴者が想像してください。という終わり方は何とも心に引っかかりますね。地震によって崩れる都市や波に飲まれていく建物の特撮は、さすが東方と言えるリアリティでした。

ちなみに、この日本沈没は今年2021年の秋。また TBS で時代を2023年という近未来に設定してドラマ化されるそうですよ。主演は小栗旬さんで、オリジナルのキャラクターだとか。最新の技術でどういう風に表現されるのか楽しみですね。

小栗旬さん主演2021年ドラマ版

日本列島が沈没していく順番 1974年ドラマ版

以下は、ドラマ「日本沈没」で「日本列島が沈没していく順番」をどのように描かれていたかを解説した動画になります。

今回は1974年のドラマ日本沈没の最終回でした。次は何の最終回にしようかな~。また見て!(かのこ)

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