名前は漢字の画数より【科学的な】方法で(女の子・男の子)
子供に名前を考える場合、画数やカッコよさ
だけを基準に選ぶのは危険です。
確かに、自分の子供の名前に「縁起のいい画数」や「かっこいい名前」をつけたく なる気持ちは分かります。
しかし、今日、人の名前にも科学的なアプローチがされているため、その意見をもとに子供の名前を考える方がよほど意味のあることだといえます。
つまり、音の響きが与える気質への影響などの大脳生理学を考慮した名前選びです。
子供の名前を考える際の4つのポイント
私は、広告コピーの仕事に長い間携わってきたため、ネーミングの研究もかなりしてきました。そのため、ときおり、赤ちゃんができたご家族から、子供の名前についての相談を受けます。
子供の名付けの際、私が考慮するのは次の4点です。
②読みやすさ
③漢字の字源
④縁起担ぎのための画数
①名前の響き
うるさい状況の中でも、人間はなぜか 「自分の名前」 が呼ばれた場合、
敏感に反応してしまうものです。
呼ばれる際の名前は「音」に他なりません。つまり・・・
名前とは敏感に反応するよう条件づけられた特定の音
のことです。
今日その条件づけられた音と気質的な傾向を研究し類型化する取り組みがされています。
例えば、東大生は長期にわたるデータから、名前の初めの音が「ヒ」で始まる人が多いそうです。
「ヒ」 の音響的特徴は、情報処理能力、解析力といった、受験に優位な気質が形成される音であることからも、その結果はうなづけます。
気質の形成に強く影響するのは初めの2音です。
例えば、「あいこ」 さんなら、初めの2音である 「あい」 になります。
もちろん育て方による影響の方が、遥かに大きいはずですが、響きによる気質特性のある程度の方向付けは意識すべきです。
『いい名前悪い名前』小林薫 著より
このような研究成果を考慮する方が、画数占いにたよるより科学的だといえます。
また、名前は苗字と下の名前のバランスも考慮し、苗字と名前全体での「読み下し」も大切です。
以下、上記の『いい名前悪い名前』および、そのご子息であるられる、小林多助氏の書かれた『幸せを呼ぶ名前・逃がす名前』 をもとに、母音、父音の気質形成的意味合いを編集いたしました。
■母音(ぼいん)が表す性格
音の特性
A 積極性 拡散志向性・・明るく朗らかで度胸がよい。行動的で人の先頭に立つことを好む
I 尖鋭性 集中思考性・・頭の回転は鋭くシャープ。几帳面だが人間の幅は狭い
U 執念性 粘着性・・・・・・地味だが粘り強い努力家。何事にも執念深いが決断が鈍い
E 理知性 分析性・・・・・・何かにつけ理屈を言う理想化タイプ。包容力に欠け、粘りが不足しがち
O 保守性 固執性・・・・・・石橋を叩いて渡る堅実派。逆境に強いが、自己中心的になりがち
■父音(ふいん)が表す性格
父音の特性
K 冷静・・・・冷静だが勝ち気。科学、音楽、機械に強く、打てば響く頭脳の持ち主
S 感情・・・・芸術家向けの繊細さとセンスを持つが、感情の起伏が激しい
T 大胆・・・・男性的で大胆な実行力を持つ反面、文学の分野にも強い
N 呑気・・・・何事にも無頓着なノンビリ屋だが、行動を起こすと大胆になる
H 機知・・・・感受性が人一倍強く、軽妙洒脱で機知に富んでいる
M 温和・・・・女性的なやさしさに溢れており、温和で、何事にも綿密にあたる
Y 色気・・・・愛や憎しみに敏感で、そのため、男女とも、独特の色気がある
R 雄弁・・・・融通が利き、人をとりなすのが上手な、口八丁手八丁の社交家
W 朴訥・・・・愛想がなく、ぶっきらぼうだが、嘘を言わない朴訥で誠実な面を持つ
ンは、直前の音を倍に強める。「カンジ=カカジ」と考えればよい
濁音(ガ・ザ・ダ・バ行)と半濁音(バ行)は、それぞれカ・サ・タ・ハ行で見てください。なお濁音はその子音のもつ性格を強くする働きがあり、半濁音は鋭くする働きがあります。
■各音の詳しい特性は下記の画像をクリックして拡大してください。
(別枠で小さな画面がでますのでその上でもう一度クリックすると拡大します)
②読みやすさ
最近、子供の名前に「読めない名前」をつける親が多すぎると、いたるところで聞くようになりました。
病院の待合室などではよく、我が子の名前を間違えて呼ばれたと腹を立てる親もいるようです。
災害時などは名前を呼べないといった命にかかわる問題もでます。
ある企業の採用担当は、次のような興味深い話をしていました。
「 送られてきた履歴書の名前が、あまりにも読みにくい変わった名前だと相手の立場を考えることのできない、社会性に乏しい親に育てられた人物なんじゃないかと面接の前に想像してしまうんですね・・・」
最も頻繁なトラブルはパソコンでの文字変換の際ではないでしょか?変換しようにも、変換候補にすら、なかなか出てこない難しい字もあったりします。
世の中全体で、このロスタイムを合計した場合、大変な時間になるはずです。
このような「奇抜すぎる名前」によるトラブルが多発するようになったためか、今日ネット上での名前にまつわる検索上位キーワードとして「古風」 というキーワードを入れて候補を探す親が増えたのだといいます。
そのような理由からも、私は「読みやすい名前」であることは重視します。
③漢字の字源
漢字には字源が存在します。漢字は象形文字ですので、名前を考える場合も、あまりにも成り立ちが恐ろしい文字などは
避けるようにしています。
皇室の 「真子様」が生まれた際、名づけにあたって国語学者からの意見も取り入れました。
その際「真」の文字に「人を逆さにした文字ですが・・・」という字源の指摘があったそうです。
しかし、秋篠宮様は、命名にあたり「音の響きによって決めました」と述べられたことからも、
イメージを重んぜられたことが分かります。
「真」 の文字は、逆さにぶらさげられても、自身が潔白であることを示す意味から「真」= 「まこと」 正しい様子を表す文字です。
文字には、成り立ちがあるため成り立ちにおいても好ましいものをつけるというのが、私の薦める命名のポイントの1つです。
『こんな漢字を名前に使ってはいけない』 なかやま うんすい著
④縁起担ぎのための画数
考え出したらきりがないのが、縁起担ぎの分野ですが、名前に関しては気にしない人の方が少ないのではないでしょうか?
画数についても、さまざまな研究者が統計をとり、数字を示しているため、数値で示せる統計的データも存在することは確かです。
しかし、縁起の良い画数を 「意図的に」 つけている人も多く、統計のベース自体が人為的な影響を既に受けているため、純粋なデータではないといえます。
そのため、子供が画数を心配しないようにとの意味で、一応の縁起担ぎを考慮して補助的に画数を意識すべきと考えます。
画数診断サイト (旧画数・新画数共診断できます)
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