猫の熱中症対策と予防法!チェックリストで早や分かり
「ね~こはコタツで丸くなる~」と
温かいところが大好きな猫ですが、
暑すぎると「熱中症」になります!
反省を込めて告白しますが私は、真夏に猫を動物病院から連れて帰る時・・・
リュックに猫を入れ自転車で片道15分の帰路で自宅に着いた際、猫は熱中症になりました。(><)
犬のように激しく「ハァハァ」息遣いをしており尋常じゃない苦しみ方でした。
焦ってクーラーをキンキンに効かせて水を飲ませようとしましたが、嫌がり飲みませんでした。
氷水をビニールに入れたもので体を冷やし、
一生懸命ウチワであおいで難を逃れたことがあります。
猛省しきり!猫に土下座です。
人間が安易に考える「大丈夫だろう」はペットにとっては大丈夫じゃないことも多々あります。
反省の意味も込めて「猫の熱中症対策」を考えたいと思います。
~~目次~~~~~~~~~~~~~~~
・汗をかけない猫
・猫が熱中症になりやすい状況とは
・特に注意を要する熱中症になりやすい猫種
・気をつけたい猫の夏の過ごし方
・夏の猫のお手入れ
・猫の外出について
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汗をかけない猫
猫の平熱は?
猫の平熱 :約38度台
人間の平熱:36.5度より1.5~2度程、高くなっています。
平熱が人間より高いのに
動物には(肉球)以外には「汗腺」がありませんので・・・
涼しい場所を見つけ、体温を極力上げない
という方法でしか体温を下げられません。
猫が熱中症になりやすい状況とは
最低気温が25℃を下回らない
風が弱く、部屋に熱がこもりやすい
真夏日を観測した日
と、当然ながら、人間にも苦しい状況は猫にも当然苦しいわけです。
さらに!
(風通しが悪く、エアコンの効いていない部屋やケージの中など)
蒸し暑い日に車内で留守番
狭いキャリーケースでの移動によるストレス
夏に猫をお留守番させる、外出させるのは慎重になるのが賢明です。
飛行機など公共機関の乗り物も事故が起きないよう、よく考えてからご利用下さい
特に注意を要する熱中症になりやすい猫種
短頭種~
鼻のつまった短頭種の猫 ペルシャ
北国発症の猫~
被毛の構造や量が多い毛の中に熱がたまってしまうのでご注意を。
ノルウェージャンフォレストキャットやメインクーン
太り気味の猫~
脂肪をたくわえやすいアメリカンショートヘア
又は太っている猫は皮下脂肪が断熱材となって、体に熱がこもりやすい。
心臓への負担
首まわりの気管圧迫
内臓脂肪で胸腔狭窄と呼吸機能低下
・・などから熱中症になりやすい傾向があります。
子猫や老猫~
子猫や老猫は生理機能が未発達or衰えている。
特に10歳以上の猫は突然体調が激変するケースがあります。
心臓・呼吸器・腎臓疾患を持っている猫には最大限の注意を。
気をつけたい猫の夏の過ごし方
熱中症は猫には命にかかわる一大事です。大切な猫がそんな病気にならない為の注意事項です。
室内では
マンションの特性を知る
コンクリートで固められた建物は「熱を吸収・蓄積」させてしまうので
【午後2時以降マンション全体が高温になる】傾向があります。
少しでも室内が暑くならない工夫が必要です。
窓からの日差しをカット
→すだれ、グリーンカーテン、遮光カーテン、
テラス用の日差しカットシートを張るのも効果的です。
風通しを良くする
→窓を開ける、換気扇で熱気がこもるのを防止する。
サーキュレーター・扇風機で空気を循環させる。
(ケガ防止に機器にネットをかけたり設置場所を工夫)
猫が涼しい場所に避難・移動
→家の各部屋のドアを行き来自由に解放する。
ひんやりした浴室・トイレなども溺れない様に気をつけて出入り自由にする。クールマット、大理石を置いておくのも1つの方法です。
猫が登る場所にも通気性のよい素材やひんやりしたマットを敷く。
猫が閉じ込められない様に対処が必要です。
「ドアストッパーで固定して開放」or「開かないように工夫」また、外出の際はかならず猫がどこにいるか?確認してから出かけましょう。
エアコンの使用→猫が本来、快適に暮らせる室温は25℃前後です。
【設定温度は、27~28℃・風は上向き】外出時はタイマーを使用しましょう。
冷えすぎも考えて別の部屋にも行けるよう開放しておきます。夏の電気代は気になるものですが夏の電気代:1カ月平均15000円前後と言われています。しかし、動物病院の医療費の方が1カ月の電気代より高くなることもあります。また、ヒトが快適と思える温度よりやや低めな設定です。
ペット用のクールマットや大理石も利用して様子を見ながら猫の体調管理を心がけましょう。
猫のトイレ→猫はオシッコをして体温を下げる事ができます。
水をたっぷり用意して、トイレも清潔な状態にしましょう。
(トイレは猫の頭数+1個が理想)
夏のエサと水とトイレ
ウェットフードで水分補給→ウェットフードは70%以上の水分があるものが多いです。一日一食、ウェットフードに切り替えると水分補給量は随分違います。
【ウェットフード+大さじ3~5杯程度の水】を加えると良いでしょう。ただし腐敗防止に食べきれる量を出してあげる
水のあげかたに工夫→猫が「水に興味を持つ工夫」を施す。
猫はあまり水を飲みませんので興味を持たせて飲みやすい環境を作ります。
水飲み容器を複数の場所に置きすぐ飲めるような環境
容器の中に氷を入れる(氷に興味を示し冷たさも気に入ることも)
猫用の「自動水飲み機」も興味を持ちます
水道の蛇口からタラタラ流れる水にも興味を示します
飲みやすい位置、高さ(姿勢が楽)に水を置くと気軽に飲んでくれます。
車で出かける場合
夏の猫の外出は十分な注意が必要です。
直射日光にあてないよう
車内の換気をする
温度が上昇しないように心がけましょう。
「冷蔵庫に保冷剤や氷」などを常備。
ほかにも、濡れたタオルを用意し、体を時々拭いてあげると気化熱による冷却効果も期待できます。
車内にひとりで留守番させない!!
キャリーケースの置き場所・通気性にも注意する。
直射日光などを避ける。
キャリーケース+車中は猫には大変なストレスです。
換気をするにも「窓を大きく開けない」「逃げないように」【猫用リード&ハーネス】をつけ、しっかりリードは
飼い主さんが握りしめていましょう。
一度、高速道路の入り口でアビシニアンが死んでいるのを見かけ大ショックを受けた事があります。悲しい事故が起こらない様に車での移動は十分気をつけてください。
夏の猫のお手入れ
ブラッシングの際は・・・
表面の長い毛であるオーバーコート
表面に出にくい短い毛のアンダーコート
この両方の抜け毛を適切に取り除くブラシが良いでしょう。
一般的なブラシはオーバーコート優先なので、アンダーコートも除毛できるブラシを活用してみるのもよいでしょう。
私は、2種類の毛があることを知りませんでした!(><)(動画参照)
猫は、夏毛と冬毛に生え変わりしっかりと体温調節の役目をしています。夏毛は、毛の間から空気が抜け、体温を上手に逃がしています。いわば「衣替え」している状態なので、皮ふ病や病気以外でサマ―カットする必要はありませんがブラッシングで毛づくろいを補助してあげましょう。
また、猫の毛づくろいは舐めたあとに唾液が蒸発し、気化熱で涼しくなる事で体温を下げる役割も果たしています。
「ブラッシング」をしっかりする!
毛玉が張り付いた場合、熱中症を併発しやすくなります。毛づくろいが行き届かない長毛種や老齢化した猫は気を使ってあげましょう。
「ペットの体毛を短く刈り込み過ぎない」
「ブラッシングがなかなかできないし暑いし…」とサマーカットする人もいますが、刈り込み過ぎると、環境によっては「じかの太陽光線が暑い」というケースと「虫さされの心配」があります。体毛にも意味があるので、こまめな飼主さんのお手入れがやはり重要です。
室内飼いの場合、サマーカットで快適にすごせる猫ちゃんも多いのは確かです。
猫のシャンプーは必要か?
猫は基本的に体毛や皮膚が水に濡れることを嫌います。これは、祖先リビアヤマネコが昼夜の寒暖差でズブ濡れだと気化熱の寒さで凍死しかねない、その名残りで水を嫌うようになりました。
基本、猫自身で毛づくろいしますのでブラッシングだけで十分です。熱中症などの緊急時以外は水にぬらさなくて良いようです。
ちなみにシャンプーが必要となる猫種は・・・
長毛種:毛づくろいが行き届かず汚れが目立ってしまう白猫:白い被毛を持った猫も汚れが目立つ避妊手術をしていない猫:スプレーする猫はオスメス関わらず肛門周辺の被毛が通常より臭くなる傾向があります。
シャンプーの頻度・・・
短毛種なら半年に一度
長毛種なら1ヶ月に一度
(妊娠中・病気や手術のあとの入浴は控えます)
猫の外出について
暑いさなか猫を外出させたりするのは危険です。
猫が外の涼しい場所を知っていても、日陰であってもかなりの温度になります。市街地ではアスファルトなど輻射熱で50℃近くまで気温が跳ね上がります。猫が外出を要求してもせめて昼間の外出は断じて認めてはいけません。
願わくば、放し飼いを完全室内飼いに切り替える事が必要です。
夏の散歩は「早朝」「夕方の遅い時間」「夜」にする
散歩前に「アスファルトの地面を触って」暑くないか?確認
足裏のパッド(肉球)が火傷します。
散歩に行く前に水分補給させる
日中に散歩に行く必要がある場合なら・・
→「土や草の上を歩かせる」「時間も短め」「興奮させない」「水を飲ませる」
もし、猫が熱中症になってしまったら・・・
下記のページで対応の仕方をまとめてあります。
予防に勝る対策なし