読書感想文の書き出し 書き始めが簡単になる方法!
夏休みや冬休みの宿題の中で、悩みの1つ といえば
読書感想文 ではないでしょうか?
特に 書き出し方 が分からず、初めの一行が書けない・・・
そんな状態になり、苦しんでいる人も多いと思います。
そこで本日は、どのようなジャンルの本にも使える「読書感想文の書き出し方」 をご紹介いたします。中高生はもとより、大学生・社会人も使える「書き出し」の例になります。
~~目次~~~~~~~~~~~~~~~
まずは、読書感想文を気楽に書くコツ
読まずに書ける書き出し300字の例
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
まずは、読書感想文を気楽に書くコツ
感想を正直に書いてはいけない・・
読書感想文は、あなたが「本当にどう感じたのか」を書く必要はありません!
本の多くがフィクション、つまり「作品(作り話・脚色)」であるのと同様に、読書感想文もあなたの作り出す一種の「作品」であり、すべてが真実である必要はないのです。
だいいち、あなたが本当はどう感じたのかどうかは、調べようがありません。(^∇^)″
「そう感じたことにしよう・・」であって構わないわけです。
学校が期待する「理想の感想文」を 作り上げること に徹してください。
学校が期待する「理想の感想文」とは、その読書により、どのような「心の成長」が得られたのかが伝わる感想文です。教育機関が提出させる課題ですから、そこに「教育的な成果」つまり「どのような学びが得られ、どのような考え方の変化があったか」を伝える必要があるということです。
このことが分かっていれば「あらすじ」を長々書いてしまうような過ちはしないはずです。
文章の構成(書くべき内容と順序)の基本的な例は、下記のページの「後半部分」に掲載してあります。
『鼻』芥川龍之介!読書感想文の書き方の例【朗読】つき
※読書が苦手な人も、この方法なら「読む苦労」がなくなります。
読まずに書ける書き出し300字の例
自分なりの書き出し方が思いつかない場合は「その本を選んだ理由やきっかけ」を説明してみましょう。
「その本を選んだ理由やきっかけ」は、感想文を読む側も関心のある点ですので、そこから入ることは自然な展開方法といえます。
その際「読み手が関心を示す表現」を使えれば、それだけ感想文の評価も高められる訳です。
以下、そのような「書き出し」の例をいくつか紹介いたします。
その本が自分にとって特別な本だから選んだ・・と伝わるようにする。
この方法は長年読み継がれているロングセラー本などに使える方法ですが、読み手が思わず「なに!?」と引きこまれる書き出しです。
例えば、次のような展開はいかがでしょうか。本の内容には一切触れずに、どのジャンルの本でも、いきなり 約300字 程度の分量をうめることができます。書けない人が、無理やり文字数を埋める「裏ワザ」的文章術といえます。(^∇^)″
年月を経た今回、改めて読み返えすことにしたのは、子供のころの私に影響を与えた思い出深い本だからという理由と、私にとって「感性の成長を知る手掛かり」になる唯一の本でもあったためです。(297字)
・・・このような「理由」があるのであれば、その本を選んだことに納得せざるをえません。また、これまでに読んだ回数を示すことで「4回も読んだ!?」と強く興味付ける効果を与えます。
読書感想文に限ったことではありませんが、文章に興味づけさせ、説得力を与える秘訣の1つが、このように「数字を用いること」なのです。
数字に関しての応用例としては・・
「私がこの本を買うのは、これが3回目になりました。」
「私がこの本の感想文を書くのは、これで2回目になります。」などもよいでしょう。
また、このような書き出しの利点には「過去の自分」と「今の自分」の2人の視点から感想を書くことができる点があげられます。つまり、本の同じ部分に対して「2人の自分」の感想を対比させながら書けるため、その後の文章の「文字数」も稼ぎやすくなるのです。(^∇^)″
学んだ内容を一言で表す「カッコ書き」から入る
「神はその人物が超えられない試練は与えない」~
このように、その本からの学びを一言で表す「短いフレーズ」や、要点を的確に伝える「格言」「名言」をまず書き出し、それに続けて「この本は、まさにこの教えを私の心に刻みつけてくれる本となりました。」・・のようにつなげます。
そして「なぜ、そのような学びを得ることになったのか」を「説明」していくスタイルにすれば、その後の文章は書きやすくなります。苦手意識のある「感想文」も「説明文」だと思えば、楽に書けるのです。
人間には「理由」を知りたがる心理がある
学んだことの「結論」を先に掲げることで「その理由を知りたがる心理」に働きかけることができるわけです。
疑問の投げかけから入る
人間には「疑問を疑問のままにしておきたくない心理」がある
「疑問に対して答えを知りたがる心理」といってもいいものですが、疑問の投げかけは、読み手の頭に「なぜ?」の感情をいだかせるものであり「意図的に欲求つくる行為」なのです。
簡単にできる心理操作的手法の1つですが、その後の文章(答え)に興味をもたせることができるというわけです。
「そんな私が偶然書店で手にしたのがこの本でした。」・・でつなげる。
読書感想文の冒頭部分で、その本との出会いを「運命的な出会い」であるような演出を使ってみましょう。
オーバーに言えば「この本との出会いが自分の人生のターニングポイント(転機)になった」と伝わるような表現を使い、読者の関心をひきましょう。
人間は「人生の転機となった原因や方法」を知りたがる
「理由を知りたがる心理」の応用例といえるものですが「人生を好転さた原因や方法」の説明を期待させることで、読み手に「ワクワク感」を与えるわけです。
そのような効果を与える表現として、次のような順序で書く方法があります。
①まず、日頃の悩みや疑問、関心ごと、最近の出来事などの説明を書く。
②その後、次のような運命的出会いを感じさせる「接続の文」でつなげる。
「そんな私が、偶然書店で手にしたのがこの本でした。」
「そんなときに出会ったのが、この本でした。」
「そのとき偶然目にとまり、手にしたのがこの本だった。」
「そんな自分に、一つの光をあたえてくれたのがこの本でした。」など
③「この本は~」で本の内容の簡単な説明に入る。
※②と③はつなげて書いてもかまいません。
書き出しには「興味付ける表現」を使う