赤ちゃん日焼け止め対策の必要性は?紫外線の驚きの事実!
昔は、「子供は元気に外で遊ぶもの」
「子供の日焼けは健康的」という
考えが一般的でした。
ところが今は・・・
母子手帳からも「日光浴」を推奨する文章は消え「外気浴」に変更されているほど紫外線の害が注目されるほどになりました。
今回は、紫外線についての知識と赤ちゃんや子供との関係をリサーチしてみました。
1歳のころ大量に紫外線を浴びてしまった子供と5歳の時に大量に紫外線を浴びてしまった子では、皮膚癌の発症年齢が10歳以上の差がでます。
あくまで、大量に浴びたケースでの例えですが、4年の差が、10年癌の発症時期を早めるという分けです。
また、生涯に浴びる紫外線量は、18歳までに50~80%の量を浴びている計算になるそうです。
徒歩での通学や、校庭での体育の運動、プールや海水浴など体を露出する機会は、圧倒的に若い時期なのです。
つまり、子供の紫外線対策は、生涯においても重要な時期との位置づけです。
赤ちゃんに日焼け止めクリームは利用すべきか?
赤ちゃんと日焼け止めについてを考える場合、気になるのは、日焼け止めクリームを塗るべきか?
・・・という点ではないでしょうか?
その前にまず、日焼け止めクリーム一般についての「驚きの事実」を知っていただきたいと思います。
例えば、紫外線対策クリームの利き目をはかる「SPF」の数値ですが、実は数値が高ければ高いほど、強く紫外線をブロックするのではなく・・・
「数値が高いほうが利き目が落ちにくい」
・・・というイメージです。
表現を変えれば「ノリが強いかどうか」ということ。え?(・・)
つまり、定着が強いか弱いかというかというそのような視点で捉えた指数なのだそうです。
例えば、SPF3 であれば、何もつけないときの3倍の時間、おなじ紫外線量を浴びても日焼けを防ぐ効果があることになります。
しかも・・・
下記のグラフのように、その効果の持続時間もSPF15以上の違いはさほどないのが現状です。
SPFが高い場合、シャワーなどでも落ちにくいので、洗い流そうとすときには負担がかかります。
ゆえに、皮膚の弱い人は「SPF15」くらいの数値の低いものを、こまめに塗り直す方が負担は少ないとなります。
SPFが高ければ強い日差しをカットできるわけではありません。SPFはあくまでも日焼け止めの効果が持続する時間を表す数字なのです。
皮膚科医の研究によると、SPF100でも30でも日焼け止めの効果は大きな違いがないことが明らかになっています。もしSPFの高い日焼け止めを使っているから、この時間までは外で太陽を思いきり浴びることができると考えて、他に何の対策もしないなら、その分皮膚がんにかかるリスクが高まることになします。「マイナビ ウーマン」より
さらに!
注目すべきは・・・
効果測定の際に用いている、クリームの「量」はどれぐらいを基準にして測定しているかという点。
試験法で決められているのは皮膚1c㎡につき、2mg塗ること。
日焼けを防ぐ効果は、この規定量を塗って測定しています。
で、大人の顔で換算するとSPFの数値通りの効果を得るには、顔全体に約0.8gの日焼け止めを塗ることが必要!
大人の場合なら・・・
直径でいえばこれぐらいの量のクリームを使いそれを伸ばす必要があるということです。
腕に塗る場合なら、下記のリンク先の写真ぐらいの量を塗ってはじめて表示通りの効果になります。
紫外線への注意は分かりますが、日焼け止めクリームの過熱ぶりに関しては、美容業界の消費者もつ心配する心理をついたうまい商売の展開方法のように思えてなりません。
今日、スキンケア業界において紫外線対策商品は一大マーケットであることも認識しておくべきです。
大人に対し、商業的な理由でケアの大切さを訴えていれば、赤ちゃん用を求めるのは当然との流です。
紫外線に敏感な赤ちゃんには大人以上に注意が必要だということは理解できますが、過剰な対策はかえってマイナスになることすらあります。
例えば、日本人のうつ病の発症理由の1つに、日照時間の低下を指摘する研究者もいます。
南国ではうつ病患者はほとんど見られないそうですが、日本ではこのところ「子供の鬱」も増加しているのも事実です。
日照時間と脳内物質の「セロトニン」の分泌量の関係なども育児のなかで考慮すべきでが、まだはっきりとした解明がされていない段階です。
赤ちゃんを日焼けさせないための心がけ
当然ながら、紫外線の強い時間は外出を避けることが最重要。
赤ちゃんは「体の前側でだっこ」するようにし日傘で直射日光をさけるようにする。
歩けるようになった段階では、帽子をかぶせ、直射日光を浴びないよう長そででいる期間を長くすべき。
日やけ止めクリーム類とは上手につき合う。
赤ちゃんに日焼け止めクリーム類を塗る際は赤ちゃんが舐める部分には塗らない。
手や腕の場合、舐めてしまうことが考えられますので、赤ちゃんのクセを観察する必要があります。耳や鼻は日焼けする部分ですが忘れやすい部分です。
また、オーガニック(天然)系といえども、天然というだけで赤ちゃんによいというわけではない。
このような「量」の問題もあったり、香りにクセがあるのも難点です。
合成の紫外線吸収剤、合成界面活性剤不要の、定番と
いえば、パックスナチュロンのUVクリームが人気が高いようですが、特徴として「落ちやすい」ため、汗を掻いたらちょくちょく塗る必要があります。
面倒ですが、外出から帰ったらすぐに洗い流してください。
赤ちゃん用のものであっても、刺激になりますし、あせもや湿疹が出やすくなってしまいます。
紫外線と日焼け止めの基礎知識Q&A
ここでは、赤ちゃんを育てる際にも役立つ「うっかり間違えそうな紫外線の知識」を一問一答の形でまとめてみました。
明るい曇り空では実に80%に及びます。そのため晴れの日と同じ対策が必要です。
朝10時から夕方4時頃までは1日のうちでも紫外線が強い時間帯です。
ただし、その前後でももちろん注意する必要があります。
また、紫外線は「夏」のイメージが強いですが、5月から9月頃にかけての紫外線量が年間では特に多く6月ですでに真夏と同じ対策が必要になります。
気温と紫外線量は関係ありません。標高の高いところでは紫外線量が多くなります。
弱まりません。UVカットのガラスでなければ紫外線はそのまま通過しますので、この知識はとても重要です。
弱まりません。紫外線の通過量とガラスの濃さはイコールではありません。特に要注意ですが、サングラスの場合、暗くなった分、かえって瞳孔が開きます。
そのため、UVカット効果のないサングラスでは、開いた瞳孔により多くの紫外線が入ることになります。必ずUVカット効果のあるサングラスにしてください。
黒い服です。黒い服は紫外線を吸収して体に反射をさせないためです。
逆に、日傘はの場合は白の方が紫外線を跳ね返すため、白っぽい日傘を選びましょう。
ただし日傘も服もUVカット表示のあるものであれば色は考慮せずに構いません。
もしも、日焼けしてしまったら・・・
焼けてしまったら十分冷やしてあげましょう。
日焼けは一種のやけどです。
やけどしたときと同じく冷たいタオルを日焼けした個所に当ててあげましょう。
赤ちゃん用のクールローションもOKです。
紫外線に当たりやすいところはそれだけ肌に負担がかかっていますので重点的に冷やしてあげましょう。もちろん、状態が悪い場合は早めに病院へ。
紫外線対策は必要だが極端な考え方も危険