北海道の七夕と「ろうそく」!ハロウィンとの共通点
ここ数年、すっかり年中行事として日本でも
根づきつつあるハロウィン
全国各地でハロウィンの仮装ができるイベントが開催されます。
「コスプレすることに意義があり!」
の日本のハロウィンですから子供より変身願望の強い大人が待ち遠しいイベントかもしれません。
海外では子どもたちが
「お菓子くれなきゃ、イタズラしちゃうよっ!」
( Trick or treat!)
・・・と近所の家を恐喝して歩くお祭りです。(笑)
実は北海道にはまさにハロウィンと同じように子どもたちが近所の家々を恐喝して歩くイベント
「北のハロウィン」
・・・と呼ばれる七夕があります。
北海道の不思議な七夕「ろうそく出せ~」
北海道の七夕は8月7日です。
つまり、他の地域より1カ月遅い分けです。
その七夕の日「『ろうそく出せ』行こう」と子どもが集い懐中電灯or提灯片手に近所の家々に
「ろうそく出ーせー出ーせーよー
出ーさーないとー かっちゃくぞー
おーまーけーにー 食い付くぞー」
と何とも凶暴な歌を人様の玄関前で歌いながら扉が空くまで繰り返し歌い続け、ろうそくをもらって帰るという実にハロウィンに似た行事なのです。
なぜ1カ月遅れの七夕にしかもそんな恐喝まがいの「ろうそく狩り」なのか?諸説あるのですが
日付については・・・
旧暦の時代では7月7日に七夕は行われていましたが明治時代に暦が新暦に変わる際、新暦でも7月7日を七夕とするか? 旧暦の7月7日(新暦の8月7日)にするか?
地域によって違いが出てしまいまい
さらに・・・
北海道は「天の川が見えるのが8月7日だから」
・・・という地域的な理由があるのだそうです。
なぜローソクを要求するのか?
「お盆に使うから」という実用的な説があります。
いずれにしても、ろうそくをもらっても子供は嬉しくないですから、
気の利くお宅はお菓子なりこづかい銭をくれたりしていました。
最近では【ろうそく出せ】も減って来ているとの事ですがハロウィンが年々盛り上がって来ているのですから北海道独自の【恐喝童謡】も強化して欲しい気がします。
外国人に聞きました「日本のハロウィン」のここが変!
日本在住米国人さんは
「10月31日に子供達が仮装してお菓子をもらうイベント」でなく
「10月31日の前の週末に大人達が仮装して酔っぱらうイベント」
である日本のハロウィンに疑問を感じる、とのことですが、
そもそも、日本のハロウィンは
商売人が秋のイベントとして
都合がよかったから利用しただけ、
という歴史があります・・・
海外での、10月のハロウィンでは・・・
「お菓子くれなきゃ、イタズラしちゃうよっ!」
・・・と言っても、お菓子をもらえる大前提での来訪。
北海道の8月の七夕は「ひっかくぞー」と言われてもそれに対する大人の返答は「え?」だったり、特に気の利いた言葉もなく・・・
「はいどーぞ」だけだったり、行事を盛り上げる演出に欠けます。
ですが、さすが欧米から来たハロウィン、お菓子をあげる時、大人は・・・
「ひぃええぇぇ~お菓子あげるから向こうに行ってぇ~
Happy Halloween!」 とか、
「お菓子あるから次はお隣の家にに行ってちょうだい~
Happy Halloween!」
・・・などと、大人総出で演じたりするそうです。
つまり、世代を超えてのしっかりした演出の定着(文化)がある分けで、北海道の七夕とはその点が大きく異なります。
文化としての定着には「世代を超えた理解」が大切
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